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TALK
2022.11.30
no-de五周年特別企画第一弾 特集『口分田さんに13の質問、聞いてみた。』
no-deはおかげさまで2022年12月で創業から丸5周年!
この5年の間no-deでは紆余曲折ありながらも、関係者の皆様、またスタッフの皆さんのおかげで現在まで進んでくることが出来ました。
そこで今回は二ヶ月連続5周年特別企画として、これまでの5年間を振り返る特集記事をお届けします。
まず、第一弾はno-deの創業メンバーでもあり、この5年間管理者としてno-deを支えてきた口分田(くもで)さんに代表お二人から聞いてみたいことを質問として用意し、口分田さんにざっくばらんにお話していただきました!
創業間もなく責任ある立場を任され、様々な試練をくぐり抜けてきた口分田さんから見たno-deの5年間はどのようなものだったのでしょうか?
(質問作成:no-de代表 歌藤&髙木 / 聞き手:デザイナー橋口)
1.辞めたくなったこと何回ありますか?また、辞めずに繋ぎ止めれたのはなぜですか?
- 口分田その時々の気持ちでもあるんですけど、たぶん、数え切れないほどあります(笑)。でも現場に出ると、利用者さんと話をして、「次はこうしよう!」とこれからの話をしている内にいつの間にか辞める気が消えてますね。
特別趣味があるわけではないので、少し前までは8、9割頭の中が仕事になってたんですよ。自分は仕事以外が特にないな、と思ってたので続けられてるのかな・・・?
なにやっても時間がかかるので時間かけてコツコツ積み重ねた結果今に至るって感じですね。
2.no-deで最も魅力を感じる人物は誰ですか?
- 口分田魅力・・・!?皆さん魅力的ですけど、しいて言うなら中山さんですかね(笑)。中山さんは存在そのものが面白いというか。私は自分が何も持っていなくて面白くないって自分で思ってるので、色んな魅力を持っている中山さんに魅力を感じていますね。
利用者さんにも人気がありますし。こないだも利用者さんに言われたんですけど「口分田さんは安定やな。でも中山さんは見てて危なっかしいからこっちが色々やってあげなって思うねん。」って仰ってて、そういう所がとても素敵だなって。
相手に自分がしないとっていう「支援」を超えた、互いの協力関係が自然に生み出せるところが彼女の魅力なんだと思います。私には真似できないとこでもあるのでちょっとその能力には嫉妬すらしますね(笑)。
3.ぶっちゃけ代表二人の嫌いなところはどこですか?
- 口分田え、そんな質問あるんですか・・・!?(笑)
でも私、嫌いっていうより「羨ましい」って感覚になるんですよね。例えば、歌藤さんだったら、本当はめっちゃ細かいことが出来たり、人の事をよく見て考えられる人なのに歌藤さんって「テキトーさ」をあえて出すじゃないですか。
だから、周りの歌藤さんをあまり知らない人からはそういうとこだけをピックアップされてマイナスな面として捉えられてしまうんですけど、歌藤さんはそうされても修正するんじゃなくて、さらにテキトーにしたりさらにきつく当たったりするんですよ(笑)。
そういう自分を持ってるとこが嫌いというわけではなくて、むしろ羨ましく感じてますね。
嫌いなとこっていう質問がなんか難しいですよね(笑)。
4.では、少し質問の角度を変えて代表二人に「もう少しこうしてくれたら良いのにな」って思うところはありますか?自分に対してのことじゃなくても構いません。
- 口分田うーん、難しい質問ですね。この質問、一番難しいかも・・・(笑)。
しいて言うなら、歌藤さんなら、何かがあった時に「大丈夫やろ」って仰ることがあるんですけど、歌藤さんからしたら大丈夫って思うけど他の人からしたら大丈夫じゃないっていう・・・(笑)。私は管理者っていう立場で現場のことも知ってたりするんで、そういう時もあったりしますね・・(笑)。
まあ、でもそれが歌藤さんぽいからそれで良いと思うんですけどね(笑)。
立場上、板挟みになることは多いですね。。他の職員から「歌藤さんからこう言われた」っていう話を聞いて、私から「あ、それ違うよ。」って伝えて。で、歌藤さんにそのことを後で聞いたら「あ、ごめん。テキトーに言ってた」みたいなことがあったり・・・(笑)。
歌藤さんは10ある内の1だけ話すみたいなとこがあるので。髙木さんは、ここ最近はスゴい人みたいに思いすぎて前みたいに気軽に話せなくなったかも(笑)。
お忙しいのとかもあったりして、何か相談する時も大きなことを溜めてから言うみたいなことの方が多くなったかもしれないですね。他の人からすると、私とちょっと感覚が違うかもしれないですけど。
あ、そうそう、今髙木さんはみんなが相談する人、みたいになってるんですよ。だからちょっと変に私は気を遣ってしまって、私は行っちゃいけないな、みたいに思ってしまうところがあるのかもしれないですね。髙木さんとは私が学生時代からお世話になってる方なので、今それぞれ立場も変わっちゃったけど、昔みたいに気軽に話したり相談したいって思ってるのかもしれないです。歌藤さんとも学生時代のサークルからの知り合いで、当時はお互いにあだ名で呼び合ってましたけど、今は職場では互いに名字に「さん」付けで呼び合ってるんで、また昔とは立場や関係性も変わってきたってことなんでしょうね。もう「歌藤さん」っていう呼び方も染み付いちゃったんで今逆にあだ名で呼べなくなりましたね(笑)。
6.no-deの理念の達成度は今何%?会社としての「no-deらしさ」は今何%?
- 口分田まず、達成することは一生ないと思うんですね。
誰がどこでどういう判断をするかっていうお仕事ですし。もともと「人を大切にする」っていう会社なので、そこに関しては達成するしないじゃなくて「継続」になると思うんです。それでも「no-deらしさ」をあえてパーセントで表すなら50%以下かな、って感じです。
20〜30%のあたりを行き来してるみたいなイメージでしょうか。あくまで私の基準なのでわからないですけど(笑)。
7.残りの70〜80%はどういうところだと思いますか?
- 口分田これは前にもみんなの前でも話したことかもしれないんですけど「小さな優しさ」みたいなものが、まだ足りてないような気がするんです。
それは別に何かをしてほしいという話ではないんですけど・・・。ほんのちょっとした「優しさ」の積み重ねみたいな。
そういうことの積み重ねで「no-deらしさ」が作っていけたらいいなあ、と。ほんのちょっとした相手に対する労りであったり、ありがとうであったり。
車の使い方ひとつ取っても、みんなで使うものなので次使う人のことを考えてあげたり、とかそういうとこでしょうか。ほんの些細なことなんですけどね。何が原因でとかそういうはっきりしたものではないんですけど、私も現場であったり余裕がないとこがあるので、そう思うのかもしれませんね。
8.no-deで過ごしたこの5年。これから先の10年先を見据えたとき、未来にその5年から何を持っていけると思っていますか?
- 口分田なんですか、その質問・・・(笑)!すごい頭のいい人が考えそうな質問ですね(笑)。
うーん、プラスマイナス面含めてたくさんあるにはあるんですけど、ポジティブなところで言うと、「選別する力」みたいなとこですかね・・・?
最初の頃は全部を一生懸命しなきゃって思ってキャパを広げようと頑張ってきたんですけど、キャパもどうにもならない限界があるのも経験を経て知ったので、今なにを取捨選択して、どこに注力すべきかっていうのを考えられるようになったのは良かったように思います。
9.今年何回モクモクファームに行きましたか?
- 口分田(笑)!!急に謎の質問が・・・!モクモクファームは私の天国なんです・・・。何回行ったか数え切れないんですけど直近なら一昨日行ってました(笑)。利用者さんとも行ったことがあります。
食べることが好きなので食べ物が全部美味しいのと、動物と話しに行くのが楽しいですね(笑)。ただただ癒やされに行ってます。
質問の意図がよく分からない・・・(笑)。
10.自分の誇れるところは何だと思いますか?
- 口分田苦手な質問ですね・・・(笑)。
えーと、昔のエピソードなんですけど、子どもの頃に水泳を習ってたんです。でも不器用で運動が苦手なんで周りの子たちよりもレベルのコースが上がるスピードもすっごい遅くて。。ただ、コースが上がるテストに合格したら帰りにお母さんからアイスを買ってもらうのが嬉しくて頑張ってたら、合格証と、それに加えて皆勤賞を毎回私はもらってたんですね。合格証もらえなかった時でも皆勤賞は必ず毎回もらえてて。そしたらある日お母さんから「テストで合格することよりも、もっとスゴいことをしてるよ」って言ってもらえて。お母さんからしたら合格できなかったのが可哀想で言ってただけかもしれないですけどね(笑)。
合格できなかった時はアイスも食べれなくて私も不合格の時はアイス買ってほしいって言ってなかったみたいで、それを見かねてお母さんが皆勤賞もらった時でもアイス買ってくれるっていう風に変えてくれたんです。なので、出来ないなりに何かを続けることは自分が出来ることなのかな、って思いますね。続けてたらきっと何か良いことがあるんじゃないかな、って。
続けることこそに意味があるんじゃないかって思いながらやってると思いますね、おそらく。一回やってダメでも、もう一回やる、もう一回やれば良いみたいな感じですかね。
11.no-deを全体的にこうしていきたいと思う部分はありますか?
- 口分田利用者さんや周りの人にとってポンと気軽に来れる場所にしていきたいですね。みんなが困った時とかに気軽にスッと入れる場所。
それはno-de立ち上げの時からno-deのテーマでもありましたし、事業も進んでいく上で会社や組織としてちゃんとしていく側面ももちろんあるんですけど、そういう良い「ゆるさ」みたいなものはちゃんと残していきたいと思ってますね。学校の保健室のようなみんながふとした時に来れる「場所」のようなイメージです。
仕事なのでちゃんとするとこはするんですけど、お菓子とか置いてあってみんなも思い思いに休憩したり雑談したり「またがんばろっか」みたいに言い合えるのが良いなって思いますね。
それは私自身にも言えることで、昔はもっと社内的にもゆるさがあったし、自分も含めてそっちもちゃんと意識して戻せるところは戻したいところもありますね。
12.5年前の自分に今の自分が言ってあげたいこと。
- 口分田「思ってるより自分はもうちょっと強いよ。」ですかね(笑)。
13.no-de10周年のとき、no-deはどうなってると思いますか?また、自分はどうなってると思いますか?
- 口分田なんだかんだでno-deはno-deっぽくなってるのかなあって思います。あとは、視野が広がってるというか、今よりももっと色んな人が関わってそうな気がします。no-deは今福祉の障害分野ですけど、no-de立ち上げの時からあったように、そこに固まらず違う分野にももっと広がっていて欲しいという願いも込めつつ。
私に関して言うと、今ほど仕事仕事してないかもしれないですね。最近は自分の時間も見つけられるようにもなってきましたし。でも今関わらせてもらってる人たちと繋がってたいとも思うので、繋がりながらも自分の時間も大切にしていられたらいいな(笑)。