incline
INTERVIEW
2020.05.23
『諦めない気持ちを子どもたちに伝えていきたい。』
スタッフ かおりさんインタビュー
no-deのことを知るには、まずそこで働く人たちの声を聞いてみたい。
今回、インタビューというカタチで放課後等デイサービス「incline」に勤務するかおりさんにお話を伺ってみました。
本当に自分がやりたいことは何か?について考えた。
- ─ no-deとの出会いを教えて下さい。
- かおりさんもともと子どもに関わるような仕事を探したいと思っていてハローワークに行きました。そこで、窓口の方に自分の条件や希望を伝えている時に、「あなたにピッタリの会社がありますよ。」と紹介いただいたのが最初の出会いのきっかけです。窓口の方曰く、「とっても良い会社さんです」と言っていてそれで一度話を聞いてみたいと興味を持ちました。
- ─ かおりさんはブラジルのご出身だとお伺いしましたが、いつごろ来日されたのですか?
- かおりさん父が日本人で、母がブラジル人なんですが、幼少から33歳までブラジルで過ごしました。ブラジルでは地質学の水の研究の仕事をしていたのですが、父が日本人ということもあり、いつか日本に行ってみたい、住んでみたいという思いもあり、来日しました。
- ─ 日本へ来た際は、どのようなお仕事をされていたのですか?
- かおりさんブラジルの時のように、日本では地質学の仕事が少ないというのもあり、最初は通訳や溶接に関連する仕事をしていました。最初は、父のいる静岡県に住んでいたのですが、友人が京都にいるということもきっかけになり、2年ほど経ってから京都へ引っ越しました。
- ─ 現在のno-deでの仕事とは異業種のご出身なんですね。
- かおりさん京都へ引っ越した際に、もう一度自分のやりたい仕事について考えました。そこで思ったのは、何か子どもの役に立てる仕事がしたいということでした。それもあり、ハローワークに行った時は、そのように伝えました。
諦めない気持ちを教えてもらった父の姿
- ─ 子どもに関する仕事をしたいと思ったのはなぜですか?
- かおりさんこれまで私が幼少期から得てきた体験や経験を子どもたちにも何か伝えられたらと考えたからです。私は幼少の頃、ブラジルでとても貧しい暮らしをしていました。やりたいことがあっても難しく、周りからも「無理」「できない」など否定的なことを言われることも多かったです。それでも、私はあきらめなかったんです。振り返れば、登ったり転んだりの繰り返しの人生でしたが、夢や目標を持ち続ければ必ずどんなことでも達成できると信じて、勉強もがんばってブラジルでも有数の大学に入ることができました。
- ─ かおりさんのその人としての強さや前向きな姿勢は、どのようにして培われたのですか?
- かおりさん父の影響が大きかったと思います。父は貧しい暮らしの中でも絶対にギブアップしようとはしませんでした。幼かった私もその姿を見ていたし、とても印象に残っています。
- ─ no-deでの面接では、その場ですぐに採用が決まったそうですね。
- かおりさん突然のことで驚きましたが、とても嬉しかったです。面接のあと、そのままno-deの職場を見学させていただいて、子どもたちとも少し遊んだりお話したりしたのですが、みんなニコニコしていて子どもたちのことがとても好きになりました。スタッフの方とも少しお話させていただいたのですが、みなさんとても良い方たちばかりで安心しました。
働く上で最も大切なのは“コミュニケーション”
- ─ 働き始めて数ヶ月経ちますが、かおりさんから見てno-deの印象はいかがですか?
- かおりさんno-deのスタッフの皆さんはとてもコミュニケーションが豊かだと思います。子どもたちのことについても、みんな周りのことをよく見ていて、話さなくてもお互いのことを理解していたり。経験豊かなスタッフが多く私も早くそうなりたいと思っています。また、上司や代表の方とも気さくにコミュニケーションがとれますし、良い会社において一番大切なのは社員間でのコミュニケーションだと実感しています。
- ─ 現在、放課後等デイサービスのinclineのスタッフとして働かれていますが、子どもたちと日々接してみていかがですか?
- かおりさん中にはうまく言葉を話せない子もいますが、そういう子たちと接する時が一番色々学ぶことは多いですね。指差しや、互いに目を見たり、私の手をとって説明しようとしてくれたり、話さなくてもお互いに分かる瞬間がある。そういう時間は私にとっても特別な時間にもなっています。
まずは信頼してもらうよう努力すること。
それから初めてスタートが切れる。
- ─ 今後、no-deでの目標ややっていきたいことなどはありますか?
- かおりさんもっともっと色んなことを勉強して、たくさんのことを覚えていきたいと思っています。
そうすることで子どもたちのことをもっと理解してあげたいとも思うし、そのために現在手話も勉強中です。私は常に私のベストを人にあげたいと思っています。何かをするならいつもベストを尽くさないといけないと思っています。
- ─ 今現在、no-deで自分を発揮できていると思いますか?
- かおりさんまだ、全然100%ではありませんし、50%にも届いていないように思います。
自分を発揮するためには、まず子どもたちや周りの人たちに信頼してもらうことが重要だと思います。最近、少しづつですが、子どもたちも私を信じてきてくれている気がします。でも、子どもは大人が考えるよりももっともっと複雑です。まずは、最初に子どもたちに信頼してもらうこと。それが出来て初めて、自分を発揮できるスタートになると考えています。
- ─ 最後に一言お願いします。
- かおりさんたとえ口に出さなくても、みんな必ず何か好きなものがあって、夢があると思います。
私は一人の人間として、それを応援していきたいし、一緒に寄り添い実現させてあげられる人でありたいと思います。