
SPECIAL
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2026.04.30
特集『no-de 2026 〜会社の話してたら人の話になっちゃいました〜』

滋賀県で福祉事業を展開するno-deも、おかげさまで今年で9年目を迎えました。
この春、人事異動や新規採用を経て、組織として新たなフェーズに突入したno-de。
今回は、共同代表である髙木氏と歌藤氏のお二人にインタビューを行いました。
「人」を何よりも大切にするno-deが、今回の採用に込めた想いや、各部署のスタッフ、そしてこれからの「組織のあり方」について、熱く語り合った対談の様子をお届けします。
(聞き手:橋口)
その人が持つ資質を基準とした「採用」
─ Q.今年度のno-deは、人事異動や採用も含めていろいろと変化があったそうですね。今回の人事体制は、いつもと比べてどんな違いがありましたか?
- 髙木この春は、2年ぶりぐらいに結構たくさんの人に来ていただく「大量採用」になりました。結果的に新規採用は6名になったんですけど、これだけまとめて採用するのも本当に久しぶりで。ただ、採用に至るまでの僕らの思考は2年前とはちょっと違うなと感じていて。
2年前は新しい事業所がオープンするから「この事業所に何人必要」とか「欠員が出たから補充しなきゃ」という、いわば「数」や「枠」ベースで考えていた部分があったんです。
でも今年は、人数を何人にするかというよりは、出会う人の中で「あ、この人だったらここで活躍してもらえるんじゃないか」とか「この人がいれば新しい展望が開けるかも」と思いながらお会いして、「人」で選んでいったら結果的に6人になったという感じですね。

- 歌藤僕も同じ感触ですね。いつもの採用とは感触が違う。
僕、個人的に昨年度のテーマが「二重(にじゅう)」だったんですよ。重なって厚みが出ていくような。no-deも自分も、今ある事業をより良くしたり、厚みを増していきたいという思いがあって。
今回の採用活動も、足りないところを埋める「つぎはぎ」ではなくて、今ある下地の上に層を重ねて分厚くしていくような、そんなイメージになりました。

─ Q.なるほど。欠員補充ではなく、組織の厚みを増すための採用だと。
これだけの人数を採用するのも今回はno-deとしてもそういうタイミングなどあったのでしょうか?
- 歌藤そうですね。今年は職員みんなの給料を増やしたりボーナスを2倍にしてみたり、「人に投資をどんどんしていこう!」というタイミングでもあったんですけど、面接させてもらって今のno-deで働いてみたいと言ってくれる素敵な人達に出会ってしまったが故に、結果この採用人数になったという感じですね。
- あと、ありがたいことに2年前にたくさん入ってくれた人たちが今も活躍して、事業所のカラーをしっかり作っていってくれている。その下地が今ちゃんと出来ているからこそ、その上に重ねていくイメージが持てた。
「組織」を作るために面接している、という感覚が今回はすごくありました。
─ Q.それは9年目を迎えたno-deにとっても初めての感覚だったんですか?

- 髙木一気に5〜6人を採用する機会もそうないですし。また今回の入社式でも、その新入社員の皆さんがいる空間というか雰囲気をダイレクトに受け取れて、個人的にはすごく嬉しかったですね。
前回の入社式は、司会も代表挨拶も全部僕たちが回していた記憶があるんですけど、今回は役割分担ができていて。スタッフが垂れ幕を書いてくれたり、司会をやってくれたり。ようやく「組織らしい入社式」になったのが変化として面白かったですね。
「その人のために」を突き詰めたら同じビジョンになった
─ Q.スタッフの皆さんが着実にno-deに根付いていってくれているって事なんでしょうね。
人事異動については髙木さんはいつ頃から意識されてますか?

- 髙木僕は大体11月か12月頃から「来年の4月、みんながどこで働くのがいいかな?」と考え始めます。学校の先生が成績をつけるのとはまた違うのかもしれないんですけど、一人ひとりの適性を確認しにいく時期があるんです。
「彼女はこういう場面でリーダーシップを発揮するな」とか。
今年は特に、僕が現場から少し離れて俯瞰して見られるようになったので、例年以上に多くの「材料」をキャッチできた気がします。そのおかげで、今回の人事はよりミスマッチが少ない配置ができたんじゃないかなと思っています。
- 歌藤僕らの組織って「ピラミッド型」ではなく「役割」で動くことを大事にしているんですよね。管理者やリーダーという名前があっても、それはあくまでも役割。
今回の異動では、それぞれのスタッフが「私はここでこの役割を果たすんだな」というのがより明確に見えるようになったらいいなと思っています。
─ Q.今回お二人の間で、配属先の相談はどう進めたんですか?
- 歌藤今回すごく面白かったのが、2月末に職員面談が全員分終わって、その3〜4日後に二人でそれぞれ配属の案を持ち寄って突き合わせたんです。
そうしたら、驚くほど一致してて…

- 髙木そうそう。3日間くらい一人で考え抜いて持っていったら、細かな適性の見立てまでほぼ一緒で。「この人はこっちの方が力を発揮できるんじゃないか」といった変更点までシンクロしていた。たまたまではなく、お互いに「その人のため」を突き詰めて考えた結果、同じビジョンが見えていたんだと思います。
- 歌藤それと、新しいスタッフには、利用者さん含め「no-deに携わるいろんな人に出会ってほしい」という目線も同時にありました。この人たちが出会ったらどんな良い化学反応が起きるかみたいな。no-deで関わる人全員にとって良い出会いのある配置になるように考えたつもりです。
各部署への期待。それぞれの「色(カラー)」。

─ Q.では、今年度の各部署について期待していることをそれぞれ聞かせてください。まずは居宅介護事業の「no-deライフ」から。
- 髙木ライフはずっと需要に対して供給がなかなか追いついていない状況だったので、ヘルパーさんを増やしたいという念願がようやく叶い始めました。
新しく入った人が定着して、良いサイクルを回し始める「新しい波」を作ってほしい、という感じです。
- 歌藤僕は、no-deライフは「静かなビッグウェーブ」を起こす部署だと思ってるんですよ。
みんな黙々と仕事をしてるんですけど、各人それぞれ内に秘めた情熱がすごい。今回、産休から復帰したメンバーもいてno-deライフとしても「完全体」になるので、ここからスゴイことが起こる予感がしています。
皆さん本当にヘルパーという仕事が自身にフィットしている人たちばかりなんです。

─ Q.放課後等デイサービスの「インクライン」はどうでしょう?
- 歌藤インクラインはある種、事業所として形が出来上がってきています。だからこそ、今は「窓を開けよう」と言いたい。内側にこもった空気を外からの新しい風を入れて、次の段階へ抜け出してほしいですね。春風のようなフレッシュな勢いを期待しています。
- 髙木プロ意識が高い集団だからこそ、特定の人に依存せず、誰が来ても同じクオリティを再現できる「形」を作っていく成熟さが求められる時期かなと思っています。
─ Q.今回新たに4月から生活介護が併設された、生活介護&就労継続支援B型の「アトリエ ヲト」については?
- 髙木今いるスタッフも十分に頑張っていますが、もっともっとヲトとして輝けるはず。今でもパレットの中でそれぞれの色があるけれど、それを混ぜ合ってもっと事業所全体をカラフルにしていってほしいイメージです。
- 新しい場所で一から自分たちでできる楽しさを本気で味わってほしい。たとえば自分たちでイベントを開催してみたり、新しいヲトを自分でデザインするという気持ちで、変に「枠」に収まろうとせずに、はみ出てもいいから大胆に表現していってほしいと思っています。
- 歌藤僕は一言「爆発」してほしいですね(笑)。

─ Q.放課後等デイサービスの「RECO」はどうですか?
- 髙木野村と南草津で場所が分かれていますが、二つを分けるという考えは捨てて「オールRECO」としての一体感を強める人事にしました。スタッフ同士がフォローし合い、子供たちと一緒に新たな発見(RECOgnize)を楽しんで、自分たちに自信を持って仕事をしてほしい。その方が絶対に面白いRECOになりますから。
- 歌藤髙木さんのいうように、僕はスタッフにも(RECOgnize)を楽しんで欲しいなと思います。その中で今自分たちがやっていることに対してもっと自信を持っていってもらえたら嬉しいです。
みんなにとって、もっともっと素敵な景色が待っていると思います。
─ Q.最後に、相談支援事業の「bivouac」についてお願いします。
- 歌藤bivouacにはもう「苦労をかけるねぇ」という感謝が大きいですね。何かあった時は相談支援が要になってもらうことがすごく多いんです。それに彼らは自分たちの役割をしっかり自覚している。僕はbivouacはこの先、滋賀でナンバーワンの相談支援事業所になると確信しています。
─ Q.ナンバーワンですか。
- 歌藤はい。例えばモニタリング。普通は行政のルール通りに6ヶ月に1回会いに行けばいい。でも彼らは「それじゃ本人のリアルな悩みは分からない」と言って、行政と交渉してその枠を突破し、より丁寧な体制を作った。利用者さんのためにそこまでやるんです。そんな熱い相談支援事業所、他にないですよ。
- 髙木自分も相談支援を過去にやっていたことがあるのでよく分かる部分も多いのですが、外とつながる顔であるが故に、その相談事業所が「どんなスタンス」で仕事をしているかがとても重要だと思っています。
また、bivouacは子供の相談と成人の相談、両方の資格をあえて持っているのも強みです。子供から大人になっても一生付き合っていける「覚悟」が違う。そのbivouacの思想が、地域に良い意味で「伝染」していくことを期待しています。
組織として歩むということ

─ Q.お二人のお話を聞いていると、no-deは本当に「人」を中心とした組織なのだと感じます。最後にお二人にとって「組織」とは何かを教えてください。
- 歌藤いざとなった時に「誰かのために何ができるか」をみんなで考えられる場所、それが「組織」だと思います。一人では限界があることも、組織なら一緒に解消していける。それが素敵だなと思います。
- 髙木何か考えるべきテーマがあった時に、いろんなスタッフの顔がパッと浮かぶ。その頼もしい関係性こそが、僕にとっての「組織」です。ハウツー本に書いてあるような「部下はこう育てるべき」みたいなものは正直役に立たないと思っていて。
出会った人との関係の中で、自分も組織も変わっていける。そんな、血の通った集まりであり続けたいです。
- 歌藤僕が普段から思っていることなんですが、no-deには会って嫌な人がほんとにいないんです。no-deという組織が出来上がっていく中で、そんなみんなに出会わせてもらえて本当に良かったなと思っています。
インタビューは以上となります。
「役割」を全うし、支え合うno-deらしい新たな組織のカタチは、現場のスタッフ一人ひとりの手によってこれからさらに形作られていきます。
新入社員を迎え、さらに賑やかになったno-de。
今年度も、関わるすべての皆様と一緒に、より良い時間を作っていきたいと思います。
今後ともno-deをどうぞよろしくお願いいたします。




