
RECO
SPECIAL
2025.10.31
特集『熱血!RECOアフタースクール学生部』
放課後等デイサービス「no-de RECOアフタースクール」の運営に欠かせない力となってくれているのが、多くの高校生を含む学生アルバイトの存在です。彼らは「RECO」をどう見ているのか? 今回、実際に働く4名に赤裸々な声を聞かせてもらいました。
聞き役は、学生たちから信頼される、no-deスタッフの遠藤さんです。
「RECOで働くって実際どうなの?」 彼らの視点から語られる、フレッシュな「RECO」の姿をどうぞご覧ください。

仕事をしていて楽しい瞬間は?
- 遠藤まず最初の質問は、仕事をしていて楽しい瞬間、または楽しかったお出かけ先について聞きたいと思います。

- 上村はい。えっと、子供と話している時、共通点を見つけて話が盛り上がった瞬間が楽しいです。特に、好きな食べ物と嫌いな食べ物が一緒だと分かった時、子供が「え、一緒やん!」ってすごく喜んでくれて、とても楽しかったですね。
- 山口私は、ドッチボールや鬼ごっこなどを、すごい一緒にやってて楽しいことが楽しいです。みんなと一緒になって遊んでいると、本当に楽しくなりますね。楽しかったお出かけ先は科学館です。子供たちが機械装置に触れて「わーっ」となっている姿が楽しかったのはもちろんですが、私も子供に混じって一緒になって体験するのが楽しかったです。
- 遠藤一緒に体験するのが良いんですね。ありがとうございます。次は藤田さんお願いします。
- 藤田楽しい瞬間は、めっちゃ衝撃的なことが起きて、どっちもツボにはまって倒れるくらい笑う瞬間です。
- 遠藤衝撃的ってどんなことがあったんですか?
- 藤田以前、ぬいぐるみで戦争ごっこみたいな遊びをしていた時があって。その時、人形(子供が持っていた)の頭がクイーンって伸びたんです。その顔が伸びた様子に、僕も子供もマジで声が出ないくらい笑いました。
- 遠藤へえ、いいですね、楽しそう。お出かけ先はどうですか?
- 藤田アリーナ、体育館ですね。僕は元々バレーボールがすごく好きなんですが、そこで子供たちとバレーボールやバスケができたのが楽しかったです。
- 遠藤いいですね。また皆で行きましょう。次は山口さん、楽しい瞬間をお願いします。
- 山口はい。えっと、普段の何気ない時とかに、宿題とか遊びとかでみんなと一緒になって何かをやり遂げた時が嬉しいです。特に協力ゲームとかだと、相手も自分も嬉しくなって気持ちも上がるんで。
- 遠藤協力ゲームって具体的にどんなものですか?
- 山口ボードゲーム系ですね。人生ゲームとかUNOとか。今日やったんですけど、チーム戦でやるみたいな。みんなで一緒になってやることに喜びを感じます。
- 遠藤ありがとうございます。お出かけ先はどうですか?川とか。
- 山口ワニ公園(川遊びができる場所)がすごく良かったですね。一人ひとりが全然違う遊び方を見つけていたり、生物を見つけたり。石切り(水切り)をして、「最大何回行った」みたいに盛り上がったのが、すごく楽しかったです。
- 遠藤ありがとうございます。じゃあ最後、芦田さんお願いします。
- 芦田僕は、「これ嫌いやねん」「苦手やねん」と言っていたことに対して、みんなでやろうよと誘ったら、しぶしぶでもやってくれて、結局「あ、これやっぱ楽しいんや」ってなる瞬間が僕も楽しくなる瞬間ですね。
- 遠藤嬉しいですよね。やってくれたら。
- 芦田そうですね。やってくれない時もあるけど、やってくれて心を開いてくれたら嬉しいです。お出かけ先はプールです。みんなが笑顔で楽しそうだったし、職員もわちゃわちゃ楽しそうでした。もみくちゃにされたのも楽しかったです。
- 遠藤じゃあ次は、子供と接することで大切にしていることを聞きたいです。
- 上村子供とテンション感をできるだけ合わせるようにしています。こっちだけ盛り上がりすぎていても嫌だろうし、逆にこっちだけ冷めてても嫌かなと思って。
- 遠藤その時の子供に合わせるって感じですか。
- 上村はい。子供がめっちゃ盛り上がっていたら合わせます。元々テンションが低い方なんですけど、できるだけ合わせるように努力しています。
- 遠藤子供が少しテンション低い時にも合わせたりするんですね。いいと思います。じゃあ、芦田さん。
- 芦田悪いことをしたりして注意する時と、遊ぶ時とで分けています。注意する時はめちゃくちゃ注意して、真剣に向き合います。一方で、一緒に遊ぶ時は、子供よりちょっとテンション高いぐらいで遊ぶことを大事にしています。
- 遠藤それはあえてそうしているんですか。
- 芦田そうですね。大人のほうがちょっとテンション感高いと、「僕よりもちょっとテンション高いから、もうちょっと楽しもうかな」と思ってくれたりするのかなと感じています。また、注意する時は、物に当たったりする子には、優しく包み込むように接し、傷つけないように心がけています。
- 遠藤素敵ですね。ありがとうございます。次は山口さん。
- 山口私は、子供と話す時は大体受け身になるというか、否定をしないようにしています。否定するとネガティブな気持ちになっちゃうので、「◯◯◯◯やね」とか言われたら「あ、そうなんや」って、一旦受け入れるようにしています。ただ、聞くだけじゃなくて、自分の思いや思っていることも、相手にしっかり伝えてコミュニケーションを取ることも大切にしています。
- 遠藤一旦は聞いて、聞くだけで終わらせずに自分のことも伝える、と。すごいですね。
- 藤田僕は、「これ失敗するな」とこっちが思うことでも、あえて言わないということです。
- 遠藤子供が何かをしようとしていて、「ちょっとうまくいかないだろうな」という時に。
- 藤田はい。失敗から学んで成長していってほしいので。本当に危ないことや、人を傷つけるようなことでない限りは、失敗させてあげた方がいいのかなと思っています。
- 遠藤あえて放っておいて。もし失敗しちゃった時はどうされますか。
- 藤田「あ、これはこうなるんやな」というのを確認してから、「じゃあ、こうしたらいいんじゃない?」と声をかけます。
- 遠藤ありがとうございます。皆さん、一旦受け入れてくれる姿勢を大切にしている感じがして、素晴らしいですね。
- 遠藤じゃあ続きまして、RECOに入ってきた時の自分と比べて、何か変化はありますか?良いところ、悪いところ、という区別なく、純粋な変化を教えて欲しいです。
- 芦田良いところでもあり、悪いところでもあるんですが、慣れてきたかなという感じはありますね。
- 遠藤何に慣れてきたんですか?
- 芦田子供に接することです。最初は慣れてなくて、こうしたらいいんやって手探りでしたが、今はいい意味で慣れてきたし、「こう注意したらいいんやな」「こう遊んであげたらいいんやな」ということが分かってきました。ただ、悪い面では、ちょっと雑に注意したり、行き届いてない時もあったりするかなと。
- 遠藤それは、良くも悪くも関係性ができてきているからこそだと思います。
- 芦田そうですね。
- 遠藤ありがとうございます。では、藤田さん。
- 藤田変化は正直あんまり感じてないですね。でもそれが、自分の中ではいいことだと思っています。普通にフラットに接しているというか、友達と話しているような感じで、同じ目線で接しているからかな。学んだことで言えば、「こういう世界を知らなかったな」という点です。
- 遠藤へえ。
- 藤田最初は「子供と遊んでるだけだから楽やん」という感じだったんですが、自分が今まで知り得ない状況や世界が広かったなと感じて、知見が広がりました。自分を新しい世界に連れて行ってくれたと感じています。
- 遠藤変わらず良い感じで接せられているんですね。ぜひそのまま続けてほしいです。では、山口さん。
- 山口最初は本当に初めての仕事だったので、緊張してガッチガチだったんですけど、一人ひとりと接していくうちに、藤田さんが言った通り「友達みたいなテンションで楽しくしてたら、結構馴染めるな」と感じました。人見知りが抜けて、今ではみんなと話しやすくなりました。
- 遠藤めっちゃ懐いていますもんね。
- 山口はい。ただ、悪いところを言うと、逆に友達みたいに接しすぎて、扱いが雑になってないかな、と心配になることがあります。
- 遠藤「大丈夫かな」って思えているうちは、根本は大丈夫だと思いますよ。思えるのは良いことです。ありがとうございます。じゃあ上村さん、最後。
- 上村最初は、預かっている子に対して、どう接したらいいのか分からなかったり、「注意していいんかな」と迷ったりしました。よその子って叱りづらいじゃないですか。でも今は、ダメなことはダメだよ、と言えるようになりました。
- 遠藤だいぶ言えてますよね。そこは難しいところですもんね。
- 上村はい。そんな感じです。
- 遠藤じゃあ、これが最後の質問です。今RECOに通っている子たちに向けて、何か率直な一言をお願いします。
- 上村本当に仲良くなれてきたのはすごく嬉しいです。嬉しいんですけど、暴言とかはやめてほしいなって思います。でも、仲良くしてほしいです。
- 遠藤仲良くしてね、本当そうですよね。じゃあ山口さん。
- 山口本当にいろんな個性を持った子たちと出会えたことで、自分も感情豊かになったり、いろんな人と関われるようになったので、バイトが楽しいと思えるきっかけになっています。それを踏まえて子どもたちには、「いつも遊んでくれて本当にありがとう」と伝えたいです。
- 遠藤ありがとうございます。芦田さん、お願いします。
- 芦田焦らず、気ままにやってほしいなという感じですね。急いで焦っても何も解決しないので。とりあえず目の前にやることからやっていって、これできるなと思ったらそれをやってくれたら全然いいんで。
- 遠藤はい、ありがとうございます。最後、藤田さん。
- 藤田この年齢になってくると、公園でドッチボールやサッカーを同じテンションで一緒にやってくれる友達ってそういないですよね。だから、「ありがとう」と思いますね。そして、「今を楽しんで欲しいな」と思います。いろんなことを重く考えずに、今やりたいことや、今楽しいことをいっぱいやってほしいです。
- 遠藤本日はみなさんリアルな声が聞けてとても良かったです。では、これで熱血レコアフタースクール学生部、終わりにしたいと思います。ありがとうございました。



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