SPECIAL
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2025.04.24
特集『親の視点、子の視点。〜親子対談〜』
暖かな日差しに桜が映えるこの季節、新しい生活をスタートされた方も多いことでしょう。期待に胸を膨らませるお子様、そしてそれを見守り、ともに新しい環境に奮闘する親御さん。
今回は、この春、お子様が小学校に入学されたばかりのno-de代表、髙木さん親子をお迎えし、親子対談インタビューを実施しました。
ワクワク、そしてちょっぴり不安な子どもの気持ち。そして、子どもの新しい日々をサポートする親の想い。
このインタビューを通して、それぞれの視点から見えてくる「新生活」に迫ります。どうぞ、最後までお楽しみください。
始まった学校生活
Q.4月から学校など新生活が始まったと思いますが、まずは一日の生活から聞いてみましょうか。お二人は今日は何時に起きましたか?
今日は早かったな。お父さん、5時に起きたもん。
早かったな。それから少しゆっくりしてから、お米研いで、お肉解凍して、子どものお弁当作ってましたね。
Q.学校の準備は朝自分でやるんですか?
前の日の夜にお母さんと一緒にやってる。
でも、今日の朝も「あれ、あったっけ?」って言うてきて、もう一回お父さん全部チェックし直したやん。お父さんに渡して「チェックしといてー」って全任せで(笑)。
Q.学校に忘れ物したことはありますか?
宿題をなくしたことはある。
それについてお父さんちょっと聞きたいことあるんですよ。(しわくちゃの学校のプリント数枚を出して)これってどうしたん?
カバンの中入れてたで。あ、お父さんがカバンから取ったんか?
これ、今日学童のゴミ箱に捨ててあったらしくて、学童の先生が「これって捨てちゃだめなプリントですよね?」って渡してきてくれたんよ。捨てたん?
捨てた(笑)。
なんで捨てんねん!(笑)。プリントはちゃんと持って帰ってきて。プリントは家でも見るし、学校からの連絡用のプリントもあるんやから。
かばんの中、いっぱいやったし、もういらんのかなって思って捨てた。
Q.じゃあ、学校のことについても聞かせてください。新1年生になりましたけど、はじめて学校行くのってドキドキしましたか?それともワクワクしましたか?
ワクワク。
Q.何が楽しみでしたか?
勉強。でも、今は好きじゃない。
えー、そうなん!?
体育は好き。
Q.学校が終わったらその後はどうしてますか?
学童に行ってる。
学童のお迎え行った時、一緒に遊んでた子のこと「あの子、なんていう名前なん?」って聞いても、いつも「内緒〜。」って言って教えてくれへんよな?あれって何で? こないだも一緒に卓球してたお姉ちゃんの名前とか知らんの?
あの子は知ってる。
名前知らん子でも一緒に遊んだりするんやな。
うん。
こないだも学童の先生が言ってたよ。「Iくん、あっという間に色んな子とすぐ仲良くなって遊んでる」って。
Q.髙木さんも子ども時代そうだったんですか?
真逆でしたね(笑)。友達作るのあんまり得意じゃなくて、「これ言ったらどう思われるかなあ」とか色んなこと考えちゃって。
子どもだけの秘密

Q.友達つくるコツってあったりしますか?
全然な〜い。
でも、ふだんから目についたこととか良いとか悪いとか関係なく何でも言葉に出してる気がするんよね。だからどんなことにでもスッと入り込めるからそれもあるのかもね。 こないだも大阪から越してきた子と腕相撲してすぐ仲良くなったんやろ?
え、なんで知ってんの?
先生から色々聞いてるから。先生色々教えてくれるから、悪いことしてもすぐバレるから気をつけや(笑)。
Q.お父さんに隠してることとかはあるんですか?
うん・・・(笑)。
うそ!?ほんまに?
Q.なんで隠してるの?恥ずかしいのか、それともバレたら怒られるのが恐いとか?
んー、イヤやから。
怖い目とか危ない目にあった時は秘密にせんと必ず言ってな。いざとなった時、助けてあげられへんから。
そんなんは内緒にしてないで。(危ない目に)なってない、なってない。ほんまに。
Q.そのお父さんにもお母さんにも秘密にしてること何か1つだけ教えてくれませんか?
え〜?ほんまにしょうもないことやで?
じゃあ、お父さん席外しとくから、いない間にその話していいよ(髙木さん席をここで外す)。
Q.ではお願いします。
え〜、絶対言わへん?
Q.言いません。
今頭の中で考えてることでもいい?
Q.良いですよ。
えっと・・・(小声になる)。
Q.はい。
んー、やっぱり言いたくない(笑)。
Q.(笑)。
(席に帰ってきて)お父さん、せっかく席外してたのにー。まあ、これだけ言いたくないならまあいっか(笑)。
Q.友達には秘密を話してる人はいますか?
いる。3人ぐらい。
え!そうなんや。
Q.じゃあ、秘密を言える友達と、言えない友達がいるんですね。
うん。
へえ〜。
Q.それでは今度お父さんにも聞いてみたいんですけど、今色々と息子さんから話を聞きましたが意外な事とかありましたか?
さっき話してた、内緒にしてることをちゃんと喋ってる友達がいるんやっていうのが、めちゃくちゃ意外でしたね。でも、ちょっと安心しました(笑)。自分だけで抱えてるわけじゃなくて、言えてる人が近くにいるんやっていうのが、良かったなあって思って。
親の心子知らず

Q.少し話が遡るんですけど、先ほど朝起きた時の話を聞いたんですが、朝はタスクが詰まってる感じですか?
子どもたち本人目線からするとそんなにだと思うんですけど、自分の場合は、長女が中学生、長男が小学生、一番下の子が保育園っていう三段階あるんで、「お姉ちゃんスマホ持った?」とか、小学校の準備とか、最後に保育園も水筒入れてるか?とか何かしら朝はバタバタとタスクが詰まってる感じですね。 3つとも全部違うから、持ちものから全てバラバラだし、プリントも全部確認しないといけないし、だいぶ面倒なことにはなってるんですけど。。
Q.今回新1年生になって新しく学習机を買ってもらったみたいですね。使い心地はどうですか?
いい。図書カードとか引き出しに入れたりして使ってる。
Q.机の組み立ては大変でしたか?
お父さんが全部やってくれた。
今日こそはゆっくりしようと思ってた日曜の朝8時から夕方までず〜っと組み立て作業やってな。。
作ってくれるって約束したもん!
作るとは約束したけど、お父さんのタイミングもあるからそれは待ってな、って言ったやろ?
Q.作業時間約6時間・・・。それはもはやほとんど仕事ですね(笑)。
さらに、その次の日も会社で棚組み立てなあかんくて、もう腰が痛くて痛くて・・・(涙)。
親の愛情、子の愛情

Q.お父さんの好きなところはありますか?
・・・わからん。
Q.お父さんのイヤなところはありますか?
・・・わからん。
Q.じゃあ、好きか嫌いかでいったらどっち?
・・・好き!
おー、良かったぁ(笑)。
Q.お父さんは自分の子どもにどう思われてるかとか考えたりすることはありますか?
自分は、一人目の子の時も同じだったんですけど、好かれようが嫌われようが基本的に自分のやることは変わらなくて、子どもを見放すことは絶対ないし、過剰に可愛がることもない。一般的なお父さんがやるようなことは、好かれようが嫌われようがやる、ってそれだけは決めてて。
Q.なるほど。子どもとは一定の距離感も保ちつつ、父親として一人の大人としてやるべきことはやる、と。子どもとの距離感についてどうお考えですか?
うちは子どもが3人いるんですけど、全員名前がバラバラなんです。世の中には例えば子どもが3人いたら一郎、二郎、三郎だったり、同じ漢字を全員につけるとかありますけど、僕は子どもにはそれぞれが全く別のアイデンティティを持ってると思っていて。僕ら夫婦の分身でもないし、お供ではないというのはずっと思っています。なので、親の足跡を追う必要もないと思ってますし、その子の「個」を成長させてもらえたらと考えてますね。
Q.今困ってることはありますか?
ない。
Q.お父さんはありますか?
困ってるという事は特にないんですけど、今のところ順風満帆に学校生活も送れてるみたいですし、親としては水面下で準備などやれることはやって、あとは本人に「やれることはこっちで頑張るから、ここから先は自分で頑張ってこいよ!」っていう気持ちですかね。
Q.今日、息子さんと対談してみてのご感想はいかがでしたか?
良い機会をもらって良かったなと思います。普段、家でもこんなに喋ることもないですし、ちゃっと受け答えをしているのを見て、こういう姿もあるんだなと見れたのは良かったと思います。 自分が心配性なのも、子どもが心配性なのも、結局親子で似てるんやなっていうのも分かって色々面白かったです。
今日はお二人ともお付き合いいただきありがとうございました。