incline
SPECIAL
2022.03.31
特集『Inclineの1年を振り返る』
放課後等デイサービスIncline(インクライン)にて、スタッフとして従事してきた山川さんと鈴木さん。
二人はこの1年、どのような想いを持って働いてきたのか。年度の切り替わりであるこのタイミングで、あらためて想い出と共に1年を振り返ってもらいました。
山川さんの振り返り
子どもたちにも助けてもらった1年間
inclineは入職時から応援での勤務は度々ありましたが、昨年4月よりno-deライフ(ヘルプ)の部署からの異動になり、しっかりとinclineに関わる1年間でした。なので、この1年間は新しい気持ちで、楽しく頑張ろうと思っていました。
子ども達に合ったような活動も考え、どんな活動がしたいのか子ども達からリクエストももらい、活動していく中で、最初に比べるといろんな変化がありました。
特に、inclineでは比較的障がいの重いお子さんや行動障害のあるお子さんなど、いろんなタイプのお子さんがおられます。そんな子ども達が一緒になり、助け合える姿があったり、わたしを含め、スタッフ自身も子ども達に助けてもらったり、子どももスタッフも一緒に成長できたと感じます。
そして、1年間インクラインで子ども達と活動が出来て、わたしも子どもに戻ったかのように一緒に遊具などで遊んでとても貴重で楽しい時間でした。
山川さんの思い出の活動ベスト3
1位 ハロウィンパーティー
2チームに分け、同じ材料で自分たちだけのシチューを作る活動を行いました。
2位 めっちゃおもろい動物園
普段触れ合えない珍しい動物に触れ、動物に触れることにより優しい気持ちになれました。
3位 プール
ワンボックスカー並みの大きなプールを購入して夏はプール活動が盛んでした。たくさんの子供が一緒に入り、泳いだり、水鉄砲で遊んで楽しい夏の時間でした。
新しいスタッフ同士間で少しづつまとまりが出てきた
利用される子ども達も増え、新しいスタッフも続々と増えて、新しいメンバー構成でされる中、職員間の連携や、子どもたちとどう接していったらいいのかと手探りの毎日で業務に携わっていました。
そんな中、スタッフのみんなで毎日奮闘しながら、さらにパートさんに頼る部分も大きかったのですが、日々の業務をこなすうちにみんな少しづつ連携できるようになり、まとまっていったのが印象的でした。
鈴木さんの振り返り
子どもが子どもらしくいられる場所
インクラインの職員として働いてみて想ったことは「体力的にキツイ」「身体を張る」「楽しい」の3つと、「だからこそ子どもが子どもらしくなんだろうな」と言うことです。
「体力的にキツイ」は利用者さんに運動神経が良い人が多く、23歳になった今まさか帰半島公園のジャングルジムを一番上まで駆け上がるように登り、ジャングルジムの中で見失わないように大きな声で名前を呼びながら追いかけっこをするとは思ってもいなかったからです。
「身体を張る」は大きなローラー滑り台に一緒に乗ると体重の関係で、速度がそこそこ出て、慌てて利用者さんをかばうと砂の中に自分が突っ込んでしまったり、活動で疲れてドロドロになった利用者さんをおんぶしたり、抱っこしている時に笑顔で鼻水とよだれを服で拭かれてしまったりするからです。
「楽しい」はいろんな活動で牧場に行ったり、山に登ったり色々な所に行くなど、今まで行ったことが無い、経験したことが無い初めての体験をすることが出来るからです。
最後に「だからこそ子どもが子どもらしくなんだろうな」というのは、職員も遊んだり体験したり(体力的に負けて引っ張りまわされてる時もあるけれど・・・)、いろんなことを一緒になって、職員も子どもに戻って利用者さんと共に子どもらしく(?)楽しんでるなあと感じるからです。
鈴木さんの思い出の活動ベスト3
①「三上山に登ろう」
山登りだからハイキング程度だと勘違いしていた私はまさかこんなに岩を登るとは思ってもみなかったし、チェーンを使わないといけないなんて思っていませんでした。
しかも一緒に上った利用者さんは長靴で私よりも体も小さいのに危なげなくするすると登って行き追いかけるのに必死でした。
②「帰半島公園に行こう」
利用者さんと一番上まで登った時、そこまで運動に自信があるタイプではない私はなんとかついて行き一番上まで行きましたが、高いし怖いし利用者さんはジャンプするし、挙句の果てに「たすけてー」「おりれないよー」と助けを求められた時です。
③「いちご狩りに行こう」
利用者さんの食べる速度がかなり早く終わるころにはいちご狩りマスター(収穫のみ)になりました。後日個人で他のいちご狩りに行った時に収穫だけ異様に早く驚かれました。
楽しかったこと
・いろんな活動で様々な体験ができること。
・少しだけ利用者さんに言葉が伝わるようになったこと(うれしい)
大変だった事
・運動神経が良く、何処か行きたい所に走って行く利用者さんとの本気の追いかけっこ。
・送迎の家を覚えること(教えてもらう人によっては知っていたり知らなかったりする裏道が送迎の時間を大幅に変えるため)
・いろんな事情で調子を崩されたりパニックになってしまう利用者さんの対応